カニで下痢になるのはなぜでしょうか?
昨日カニを食べたあと、しばらくしてお腹がゴロゴロして下痢になってしまいました。甲殻類アレルギーもなく、火もちゃんと通っていたはずです。
体調も悪くなかったのですが、カニでお腹を壊すことは、よくあることなのでしょうか?自分の体質が問題なのか、カニの品質などが原因なのか知りたいです。
カニで下痢になる原因は主に「食材の問題」「体質的な要因」「消化の負担」
カニを食べたあとに下痢になるというのは、実は珍しいことではありません。原因として考えられるのは主に3つで、「食材の問題」「体質的な要因」「消化の負担」です。
まず、たとえ火を通していたとしても、解凍方法や保存状態が悪いと、腸炎ビブリオなどの食中毒菌が残っていることがあります。特にカニ味噌や内臓部分は菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
また、甲殻類アレルギーのような体質的な反応も挙げられます。症状が軽いと、かゆみや蕁麻疹ではなく下痢だけで済むこともあります。年齢やストレスなどにより、これまでなかったアレルギー症状が突然出ることもあるため、繰り返すようであれば一度検査してみるのも良いでしょう。
最後に、カニの身や味噌は消化に時間がかかるため、体調に問題がなくても消化器官が一時的に負担を感じ、下痢になるケースもあります。特に空腹時に一気に食べたり、大量に食べた場合は注意が必要です。
軽い下痢であれば一時的なものが多く、水分をしっかり摂って安静にしていれば回復することがほとんどですが、腹痛が強い・発熱がある・何度も繰り返すという場合は、食中毒やアレルギーの可能性もあるので、早めに医療機関で診てもらうことをおすすめします。
カニによる下痢や食あたりを防ぐには?
カニで下痢や食あたりを防ぐには、まず解凍方法に気をつけることが大切です。冷凍カニを自然解凍してしまうと、常温での放置により表面の温度が上がり、細菌が繁殖しやすくなります。これが原因でお腹を壊すケースも少なくありません。
安全かつ美味しく食べるためには、袋に入れたまま流水で解凍する方法がおすすめです。短時間で解凍できるため、細菌の繁殖リスクを抑えつつ、カニの旨みや食感も損なわずに済みます。また、解凍後はすぐに加熱調理し、再冷凍は避けましょう。
正しい解凍方法を守ることで、食中毒のリスクを下げるだけでなく、カニ本来の美味しさや品質も保つことができます。