タラバガニはカニではない?

名前に「カニ」とつくのでカニだと思っていましたが、「タラバガニはカニではない」という話を耳にしました。見た目はカニそっくりなのに、なぜカニではないと言われるのか理由や分類を知りたいです。

タラバガニはカニではなくヤドカリに分類される

タラバガニは分類学的にはカニではありません。外見はズワイガニや毛ガニに似ていますが、タラバガニはヤドカリの仲間に分類されます。具体的には、十脚目(甲殻類)の中でも「異尾下目」に属しており、カニ下目に属するズワイガニや毛ガニとは系統が異なります。

タラバガニは進化の過程でカニのような姿(短い腹部や横歩きなど)に変化しましたが、脚の本数や体の構造にヤドカリ類の特徴が残っています。例えば、左右の第4脚が小さく、外から見えにくい点はヤドカリ類特有の特徴です。

つまり、タラバガニは「カニのような姿をしたヤドカリ」であり、見た目や食用としての扱いはカニと同じでも、生物学的には別のグループに属します。

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